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スポンサーシップ・エンドースメント基本契約書+個別契約書_音楽家・ミュージシャン向け
(スポンサーシップ・エンドースメント基本契約書+個別契約書_音楽家・ミュージシャン向け.docx)
【スポンサーシップ・エンドースメント基本契約書+個別契約書_音楽家・ミュージシャン向け】
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M.B.A. 行政書士 岡田旭事務所 がBASEで運営する、
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注釈・コメント付。WORDファイル形式で、すぐにご利用できます。
お客様側でご自由にカスタマイズできます。
当事務所でのカスタマイズも別途お見積りで承ります。
契約書作成eコース 管理人 https://keiyaku.info/
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★スポンサー企業(製品のメーカー等)と音楽家・ミュージシャンとのスポンサーシップ、とくに「エンドースメント」に関する基本契約書です。
→例えば、楽器メーカーが音楽家・ミュージシャンに対し、スポンサーシップの一環として楽器を提供することを想定しています。
ここでは、
(1)スポンサー企業(甲)が音楽家(丙)に対して甲の製品を提供し、丙がそれを使用・着用すること
(2)音楽家(丙)がスポンサー企業(甲)の製品に関する企画、開発、製造、販売等に対する意見、助言、提言等のアドバイザリー業務を行うこと
(3)音楽家(丙)がスポンサー企業(甲)の協賛・主催イベントに参加すること、製品の広告等に出演すること
(4)スポンサー企業(甲)が音楽家(丙)の肖像権等を使用すること
などについて定めています。
★契約の更新に関して、スポンサー企業が「優先的交渉権」(ファースト・リフューザル・ライト)を有する規定を入れています。
★本契約書は、音楽家・ミュージシャン(丙)がマネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)のマネジメントを受けている(所属している)ことを想定しています。
→スポンサー企業(甲:製品のメーカー等)は、音楽家・ミュージシャン(丙)と直接契約を締結するのではなく、所属のマネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)と契約する形式となります。
→マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)は音楽家・ミュージシャン(丙)とマネジメント契約を締結し、乙が丙の代理として契約を締結する権限を有していることが前提となります。
★「基本契約書」と「個別契約書」のセットとなっています。
→末尾に「個別契約書」のサンプルを付けています。(ここでは、音楽家・ミュージシャン(丙)をイベントに出演させる際に用意する内容の個別契約書を付けています。
★ご参考(当事務所HP)
芸能プロダクション,タレント,モデル,ミュージシャンの契約書
http://keiyaku.info/e_production01.html
コンテンツビジネス、関連産業の契約法務
http://keiyaku.info/contents02.html
★注釈・コメント付。WORDファイル形式で、ご自由にカスタマイズできます。
→追加料金をお支払い頂くことにより、専門家(行政書士岡田旭) によるカスタマイズをご利用頂けます。(お見積もりします。)
★「スポンサーシップ・エンドースメント基本契約書」
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第1条(表明・保証、選手契約等との関係、基本契約性)
第1項:表明・保証に関する条項です。本契約は、乙が丙との間でマネジメント契約を締結し、乙単独で本契約を締結する権限を有していることを前提としているので、本条において、乙がかかる権限を有していることを表明し、保証しています。
第2項:音楽家(丙)が、所属する楽団等の契約書・規約・規程・ガイドライン類を順守する必要がある場合に備え、念のため、このような条項をおいています。(例えば、音楽家がテレビやCMに出演したりその肖像等を商業的に利用したりする場合には、音楽家の所属楽団等との契約上、所属楽団等の承諾を得なければならない場合があります。)そのため、ここでは、本契約はこれら音楽家契約等と矛盾・抵触しない範囲で効力を有することを定めています。したがって、本契約と音楽家契約等とが矛盾・抵触する場合には、音楽家契約等の定めが優先されることになります。
第3項:音楽家・ミュージシャン(丙)が本契約で定めた業務を行うのに、音楽家契約等によって他者の承諾が必要とされている場合、マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)はこれに従わなければならないことを定めています。
<第2項・第3項が不要な場合は削除して下さい。>
第4項:継続的な業務委託契約においては、事務処理上の便宜や債権保全のために「基本契約」の締結が有用であり、一般条項その他個別契約に共通して適用される基本的条件は基本契約に規定しておきます。
→本契約は、個別契約に対する「基本契約」となります。
→個別契約は、必要に応じて作成します。個別契約には、個別具体的な事項を定めます。(例:日時、場所など。)
※「なお、当該個別契約で本契約と異なる定めをした場合には、原則として当該個別契約が本契約に優先するものとする。」と定めています。
→もちろん「本契約を優先する」と規定することも可能ですが、個々の業務の実情に合わせた規定を個別契約に定めたほうが臨機応変に対応できることから、本案のように個別契約を優先させることが一般的です。
第2条(製品の使用・携帯・着用)
製品の使用・携帯・着用に関する音楽家(丙)の義務及び業務について定めています。
(「着用」の文言は、スポンサー企業から提供される製品が衣装の場合を想定しています。不要な場合は削除して下さい。)
第1項:音楽家(丙)の本契約に基づきスポンサー企業(甲)から提供を受けた製品の使用・携帯・着用の義務について定めています。音楽家は、演者としての出演中、マスコミ取材時、テレビ、イベントへの出演時、その他甲が要請したときには、本件製品を使用・携帯・着用しなければならないことを定めています。但し、本件製品の使用・携帯・着用が不合理または不適切な場合、不可能または著しく困難な場合は除かれます。例外的場合の具体例としては、例えばスポンサーから提供された製品がドラムセットである場合、インタビュー番組や移動中の取材などの際それらを使用・携帯するというのは、製品の使用・携帯が不合理または不適切な場合ということになろうかと思います。
第2項:前項各号に該当する場合の、他社製品の使用・携帯・着用禁止について定めています。
第3条(製品のアドバイザリー業務)
音楽家(丙)のスポンサー企業(甲)に対するアドバイザリー業務について規定しています。優れた音楽家は、楽器や用具についても経験に基づく深い知識を有しています。
そこで、スポンサーは、音楽家に楽器や用具を供給し、スポンサー料を支払う対価として、音楽家から楽器や用具に関する意見やアドバイスをもらい、自社製品の企画・開発や製造に生かそうとするのです。
第2項:費用負担について定めています。ここでは丙のアドバイザリー業務にかかる交通費、宿泊費、調査費等の一切の費用は甲が負担する旨を定めています。
第4条(出演・参加)
出演・参加に関する、音楽家(丙)の義務及び業務、さらに製品の推奨に関する努力義務について定めています。
第1項:マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)が音楽家(丙)をして、ここに列挙する「コンサート、ライブ等のイベント」、「セミナー」、「広告等の媒体」、「製品等の発表会」に出演・参加させることについて記載しています。
第2項:音楽家(丙)が出演・参加を遂行するために必要な交通費、宿泊費、調査費等の一切の費用は、スポンサー企業(甲)が負担する旨を定めています。
第3項:音楽家(丙)の出演・参加及び当該出演・参加において制作される制作物における「スポンサー表示」について定めています。これにより、スポンサー企業(甲)が音楽家(丙)のスポンサーとして支援していることが、公に告知されます。
第4項:音楽家(丙)が、制作された広告等の媒体の内容や態様を確認し、不都合な部分の修正を請求することができる旨を定めています。(なお、ここでは、確認を義務とせず、また修正を要求する権利のみを規定しています。)
第5項:音楽家(丙)の出演・参加の内容、実施条件、実施日及び当該出演・参加において制作される制作物の詳細に関しては、事前にスポンサー企業(甲)とマネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)の間で協議し定めるものとしています。
第6項:音楽家(丙)が、本条に定める範囲・回数を超える「コンサート、ライブ等のイベント」・「セミナー」への出演・参加を甲から要請された場合、及び「広告等の媒体」・「製品等の発表会」への出演・参加を甲から要請された場合の「報酬の基準」を、あらかじめ別紙に定めることとしています。(あらかじめ報酬を定めない場合は、該当箇所を削除して下さい。)
第7項:出演・参加における報酬の基準を予め定めることとしています。(本項が不要の場合は削除して下さい。)
第5条(製品の推奨)
音楽家(丙)がコンサート、ライブ等のイベント・セミナー・広告等の媒体・製品等の発表会で大衆の面前やメディアに登場する場合、乙は製品の露出及び丙による推奨の機会を設けるべく、可能な限りの協力を甲に提供する旨を定めています。
第6条(肖像等の使用許諾)
マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)はスポンサー企業(甲)に対して、広告宣伝・プロモーション活動のために、音楽家(丙)の肖像等を使用することを許諾しています。
第1項:肖像等の使用の許諾及び使用が許される媒体について定めています。ここでは、使用が許される媒体としては、新聞、雑誌、ポスター、パンフレットなどのいわゆる紙媒体、製品の公式ウェブサイト(YouTube、Twitter、Instagram、Facebook それぞれの公式アカウントを含む)としています。
第2項:前項に基づく音楽家の肖像等の使用を日本国内としています。「日本国内」その他の記載は、必要に応じて変更して下さい。(「全世界」とすることもありえます。)
第3項:第1項各号で定めた媒体以外の媒体における音楽家(丙)の出演や肖像等の使用については、スポンサー企業(甲)マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)の間で協議のうえ別途契約する旨を定めています。
第4項:スポンサー企業(甲)が音楽家(丙)の肖像等を使用する場合、使用する肖像や広告宣伝物や販売促進物について、マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)の事前の書面または電子メール等の電磁的方法による承諾を得なければいけないことを定めています。
第5項:スポンサー企業(甲)が、期間の制限なく、音楽家(丙)の肖像等を使用することができる場合を規定しています。
第7条(同種・類似の製品及び競合他社の広告宣伝)
第1項:スポンサー企業(甲)の本件製品と同種または類似の第三者の製品の広告宣伝及びスポンサー企業(甲)と競合する第三者の広告宣伝への音楽家(丙)の出演及び肖像等の使用の許諾を禁止しています。
第2項:音楽家(丙)が広告宣伝への出演や肖像等の使用の許諾を考えている第三者及びその製品について、本件製品と第三者の製品の同種性・類似性やスポンサー企業(甲)と第三者との競合関係が明らかでないときには、マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)は音楽家(丙)の出演、肖像等の使用の許諾についてスポンサー企業(甲)と協議の上、決定しなければならない旨を定めています。
第3項:スポンサーの競合他社が提供するテレビ番組・ラジオ番組であっても、それが競合他社の単独提供でない場合には、音楽家(丙)は出演することができることとなります。
→競合他社の広告宣伝への出演ではなく、競合他社が提供する番組への出演まで全てを禁止することは、音楽家の活動に対する大きな制約となるため、このような規定とすることが通例です。
第8条(製品の提供)
スポンサー企業(甲)が音楽家(丙)に製品を供給することを定めています。
→製品の所有権は甲から乙に移転するのではなく、甲から丙に移転すること想定していますので、「甲は丙に対し」としています。
→製品の例としては、ギター・バイオリン等の楽器及びその備品、ステージ衣装などが考えられます。
→製品の提供量を個数で定めています。(ここでは「2台」としていますが、必要に応じて「3本」などに変更して下さい。)
→製品の提供量を金額で定めた別例も記載しています。
第9条(基本スポンサー料)
スポンサー企業(甲)がマネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)にスポンサー料を支払うことを定めています。
→ここでは、甲は乙にスポンサー料を支払うものとしていますが、乙は、丙とのマネジメント契約に基づき、甲から受け取ったスポンサー料の一部を丙に支払うことが考えられます。
→一定金額(ここでは基本スポンサー料)の支払いに加え、音楽家(丙)がコンテストで好成績をあげた場合はボーナスを支払うことも考えられます。
第10条(信用等の保持)
契約当事者に法令等の違反が生じた場合、本契約の目的の一つである「スポンサー・選手相互のイメージアップ」の達成が困難となるため、契約当事者の法令等の遵守義務を定めています。
第11条(丙の所属変更)
スポーツ選手(丙)の所属がマネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)以外の第三者(新所属先2)に変更された場合においても、スポンサー企業(甲)に本契約の履行を保証する旨の規定です。
(1)新所属先の了解を得て本契約上の地位を継続するか、もしくは(2)新所属先に本契約上の地位を移転することになります。
第12条(権利義務の譲渡禁止)
本契約から生ずる権利義務の譲渡を禁止する規定です。
民法上、債権者は自由に債権を譲渡することができるのが原則です(民法466条1項)が、本条項のような譲渡禁止特約を付けることによって債権の譲渡性を失わせることが可能となります(民法466条2項)。
第13条(秘密保持)
第1項では、契約当事者間の秘密保持義務について規定しています。
秘密保持義務は、通常、契約終了後の一定期間(期限を設けない場合もあります)も効力を有することが規定されます。
また、より明確に「秘密情報」を特定する必要がある場合には、「当事者が秘密情報であることを示して提供・開示した情報」などと特定する場合もあります。
第2項では、機密情報から除外される必要のある一定の情報については、秘密情報に含まれないことを規定しています。
第14条(契約期間)
第15条(契約更新・終了)
契約更新・契約終了に関する規定です。
第1項:契約更新において、スポンサー企業(甲)に優先的交渉権:ファースト・リフューザル・ライト(First Refusal Right)が付与されている内容としています。
第2項:優先的交渉権の内容について規定しています。
第3項:契約終了後、すぐに撤去・回収できないポスター・看板・パンフレット・カタログ等については、所定の撤去・回収期間を設定し、スポンサー企業(甲)はそれを目標として撤去・回収するよう努めることとしています。
第16条(不可抗力)
マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)及び音楽家(丙)が、本契約を履行できなくなった場合、または本契約の目的が達成できなくなった場合、スポンサー企業(甲)は契約期間を延長できるものとしています。また、一定期間を超えて履行不能状態が続く場合には、スポンサー企業(甲)側から解除し、製品提供にかかる金額及び基本スポンサー料を精算できるものとしています。
第17条(契約解除及び損害賠償)
本契約の約定解除権について規定し、また損害賠償請求について注意的に規定しています。
第18条(特約)
「特約」を別紙に定めることができるようにしています。
ここでは、別紙において、費用に関する特約を記載しています。
(新幹線・飛行機・ホテルのグレード、トレーナー・付き人等の帯同者の交通費負担。)
第19条(協議解決)
本契約に定めのない事項についての解釈基準、解決方法等について規定しています。
第20条(準拠法・合意管轄)
【別紙】
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★この「別紙」を契約書とホッチキス等で綴じて、綴じ目にまたがるように当事者(甲及び乙)の契印をするか、もしくは契印用製本テープで製本・袋とじをして、オモテ表紙とウラ表紙に、製本テープとまたがるように、当事者(甲及び乙)の契印をします。
【1.スポーツ選手(丙)】
対象となる音楽家・ミュージシャンを特定します。
必要に応じ、住所・連絡先も記載して下さい。
【2.本件製品】
スポンサー企業(甲)が音楽家・ミュージシャン(丙)に提供する製品の品目、名称、型番などを記載します。
【3.出演・参加における報酬の基準】
【4.特約:費用の負担】
【個別契約書】
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個別契約のサンプルです。必要に応じて作成して下さい。
→個別のイベントへの出演に関する業務について定める契約の例です。
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★注釈・コメント付。WORDファイル形式で、ご自由にカスタマイズできます。
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★スポンサー企業(製品のメーカー等)と音楽家・ミュージシャンとのスポンサーシップ、とくに「エンドースメント」に関する基本契約書です。
→例えば、楽器メーカーが音楽家・ミュージシャンに対し、スポンサーシップの一環として楽器を提供することを想定しています。
ここでは、
(1)スポンサー企業(甲)が音楽家(丙)に対して甲の製品を提供し、丙がそれを使用・着用すること
(2)音楽家(丙)がスポンサー企業(甲)の製品に関する企画、開発、製造、販売等に対する意見、助言、提言等のアドバイザリー業務を行うこと
(3)音楽家(丙)がスポンサー企業(甲)の協賛・主催イベントに参加すること、製品の広告等に出演すること
(4)スポンサー企業(甲)が音楽家(丙)の肖像権等を使用すること
などについて定めています。
★契約の更新に関して、スポンサー企業が「優先的交渉権」(ファースト・リフューザル・ライト)を有する規定を入れています。
★本契約書は、音楽家・ミュージシャン(丙)がマネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)のマネジメントを受けている(所属している)ことを想定しています。
→スポンサー企業(甲:製品のメーカー等)は、音楽家・ミュージシャン(丙)と直接契約を締結するのではなく、所属のマネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)と契約する形式となります。
→マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)は音楽家・ミュージシャン(丙)とマネジメント契約を締結し、乙が丙の代理として契約を締結する権限を有していることが前提となります。
★「基本契約書」と「個別契約書」のセットとなっています。
→末尾に「個別契約書」のサンプルを付けています。(ここでは、音楽家・ミュージシャン(丙)をイベントに出演させる際に用意する内容の個別契約書を付けています。
★ご参考(当事務所HP)
芸能プロダクション,タレント,モデル,ミュージシャンの契約書
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コンテンツビジネス、関連産業の契約法務
http://keiyaku.info/contents02.html
★注釈・コメント付。WORDファイル形式で、ご自由にカスタマイズできます。
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★「スポンサーシップ・エンドースメント基本契約書」
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第1条(表明・保証、選手契約等との関係、基本契約性)
第1項:表明・保証に関する条項です。本契約は、乙が丙との間でマネジメント契約を締結し、乙単独で本契約を締結する権限を有していることを前提としているので、本条において、乙がかかる権限を有していることを表明し、保証しています。
第2項:音楽家(丙)が、所属する楽団等の契約書・規約・規程・ガイドライン類を順守する必要がある場合に備え、念のため、このような条項をおいています。(例えば、音楽家がテレビやCMに出演したりその肖像等を商業的に利用したりする場合には、音楽家の所属楽団等との契約上、所属楽団等の承諾を得なければならない場合があります。)そのため、ここでは、本契約はこれら音楽家契約等と矛盾・抵触しない範囲で効力を有することを定めています。したがって、本契約と音楽家契約等とが矛盾・抵触する場合には、音楽家契約等の定めが優先されることになります。
第3項:音楽家・ミュージシャン(丙)が本契約で定めた業務を行うのに、音楽家契約等によって他者の承諾が必要とされている場合、マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)はこれに従わなければならないことを定めています。
<第2項・第3項が不要な場合は削除して下さい。>
第4項:継続的な業務委託契約においては、事務処理上の便宜や債権保全のために「基本契約」の締結が有用であり、一般条項その他個別契約に共通して適用される基本的条件は基本契約に規定しておきます。
→本契約は、個別契約に対する「基本契約」となります。
→個別契約は、必要に応じて作成します。個別契約には、個別具体的な事項を定めます。(例:日時、場所など。)
※「なお、当該個別契約で本契約と異なる定めをした場合には、原則として当該個別契約が本契約に優先するものとする。」と定めています。
→もちろん「本契約を優先する」と規定することも可能ですが、個々の業務の実情に合わせた規定を個別契約に定めたほうが臨機応変に対応できることから、本案のように個別契約を優先させることが一般的です。
第2条(製品の使用・携帯・着用)
製品の使用・携帯・着用に関する音楽家(丙)の義務及び業務について定めています。
(「着用」の文言は、スポンサー企業から提供される製品が衣装の場合を想定しています。不要な場合は削除して下さい。)
第1項:音楽家(丙)の本契約に基づきスポンサー企業(甲)から提供を受けた製品の使用・携帯・着用の義務について定めています。音楽家は、演者としての出演中、マスコミ取材時、テレビ、イベントへの出演時、その他甲が要請したときには、本件製品を使用・携帯・着用しなければならないことを定めています。但し、本件製品の使用・携帯・着用が不合理または不適切な場合、不可能または著しく困難な場合は除かれます。例外的場合の具体例としては、例えばスポンサーから提供された製品がドラムセットである場合、インタビュー番組や移動中の取材などの際それらを使用・携帯するというのは、製品の使用・携帯が不合理または不適切な場合ということになろうかと思います。
第2項:前項各号に該当する場合の、他社製品の使用・携帯・着用禁止について定めています。
第3条(製品のアドバイザリー業務)
音楽家(丙)のスポンサー企業(甲)に対するアドバイザリー業務について規定しています。優れた音楽家は、楽器や用具についても経験に基づく深い知識を有しています。
そこで、スポンサーは、音楽家に楽器や用具を供給し、スポンサー料を支払う対価として、音楽家から楽器や用具に関する意見やアドバイスをもらい、自社製品の企画・開発や製造に生かそうとするのです。
第2項:費用負担について定めています。ここでは丙のアドバイザリー業務にかかる交通費、宿泊費、調査費等の一切の費用は甲が負担する旨を定めています。
第4条(出演・参加)
出演・参加に関する、音楽家(丙)の義務及び業務、さらに製品の推奨に関する努力義務について定めています。
第1項:マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)が音楽家(丙)をして、ここに列挙する「コンサート、ライブ等のイベント」、「セミナー」、「広告等の媒体」、「製品等の発表会」に出演・参加させることについて記載しています。
第2項:音楽家(丙)が出演・参加を遂行するために必要な交通費、宿泊費、調査費等の一切の費用は、スポンサー企業(甲)が負担する旨を定めています。
第3項:音楽家(丙)の出演・参加及び当該出演・参加において制作される制作物における「スポンサー表示」について定めています。これにより、スポンサー企業(甲)が音楽家(丙)のスポンサーとして支援していることが、公に告知されます。
第4項:音楽家(丙)が、制作された広告等の媒体の内容や態様を確認し、不都合な部分の修正を請求することができる旨を定めています。(なお、ここでは、確認を義務とせず、また修正を要求する権利のみを規定しています。)
第5項:音楽家(丙)の出演・参加の内容、実施条件、実施日及び当該出演・参加において制作される制作物の詳細に関しては、事前にスポンサー企業(甲)とマネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)の間で協議し定めるものとしています。
第6項:音楽家(丙)が、本条に定める範囲・回数を超える「コンサート、ライブ等のイベント」・「セミナー」への出演・参加を甲から要請された場合、及び「広告等の媒体」・「製品等の発表会」への出演・参加を甲から要請された場合の「報酬の基準」を、あらかじめ別紙に定めることとしています。(あらかじめ報酬を定めない場合は、該当箇所を削除して下さい。)
第7項:出演・参加における報酬の基準を予め定めることとしています。(本項が不要の場合は削除して下さい。)
第5条(製品の推奨)
音楽家(丙)がコンサート、ライブ等のイベント・セミナー・広告等の媒体・製品等の発表会で大衆の面前やメディアに登場する場合、乙は製品の露出及び丙による推奨の機会を設けるべく、可能な限りの協力を甲に提供する旨を定めています。
第6条(肖像等の使用許諾)
マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)はスポンサー企業(甲)に対して、広告宣伝・プロモーション活動のために、音楽家(丙)の肖像等を使用することを許諾しています。
第1項:肖像等の使用の許諾及び使用が許される媒体について定めています。ここでは、使用が許される媒体としては、新聞、雑誌、ポスター、パンフレットなどのいわゆる紙媒体、製品の公式ウェブサイト(YouTube、Twitter、Instagram、Facebook それぞれの公式アカウントを含む)としています。
第2項:前項に基づく音楽家の肖像等の使用を日本国内としています。「日本国内」その他の記載は、必要に応じて変更して下さい。(「全世界」とすることもありえます。)
第3項:第1項各号で定めた媒体以外の媒体における音楽家(丙)の出演や肖像等の使用については、スポンサー企業(甲)マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)の間で協議のうえ別途契約する旨を定めています。
第4項:スポンサー企業(甲)が音楽家(丙)の肖像等を使用する場合、使用する肖像や広告宣伝物や販売促進物について、マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)の事前の書面または電子メール等の電磁的方法による承諾を得なければいけないことを定めています。
第5項:スポンサー企業(甲)が、期間の制限なく、音楽家(丙)の肖像等を使用することができる場合を規定しています。
第7条(同種・類似の製品及び競合他社の広告宣伝)
第1項:スポンサー企業(甲)の本件製品と同種または類似の第三者の製品の広告宣伝及びスポンサー企業(甲)と競合する第三者の広告宣伝への音楽家(丙)の出演及び肖像等の使用の許諾を禁止しています。
第2項:音楽家(丙)が広告宣伝への出演や肖像等の使用の許諾を考えている第三者及びその製品について、本件製品と第三者の製品の同種性・類似性やスポンサー企業(甲)と第三者との競合関係が明らかでないときには、マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)は音楽家(丙)の出演、肖像等の使用の許諾についてスポンサー企業(甲)と協議の上、決定しなければならない旨を定めています。
第3項:スポンサーの競合他社が提供するテレビ番組・ラジオ番組であっても、それが競合他社の単独提供でない場合には、音楽家(丙)は出演することができることとなります。
→競合他社の広告宣伝への出演ではなく、競合他社が提供する番組への出演まで全てを禁止することは、音楽家の活動に対する大きな制約となるため、このような規定とすることが通例です。
第8条(製品の提供)
スポンサー企業(甲)が音楽家(丙)に製品を供給することを定めています。
→製品の所有権は甲から乙に移転するのではなく、甲から丙に移転すること想定していますので、「甲は丙に対し」としています。
→製品の例としては、ギター・バイオリン等の楽器及びその備品、ステージ衣装などが考えられます。
→製品の提供量を個数で定めています。(ここでは「2台」としていますが、必要に応じて「3本」などに変更して下さい。)
→製品の提供量を金額で定めた別例も記載しています。
第9条(基本スポンサー料)
スポンサー企業(甲)がマネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)にスポンサー料を支払うことを定めています。
→ここでは、甲は乙にスポンサー料を支払うものとしていますが、乙は、丙とのマネジメント契約に基づき、甲から受け取ったスポンサー料の一部を丙に支払うことが考えられます。
→一定金額(ここでは基本スポンサー料)の支払いに加え、音楽家(丙)がコンテストで好成績をあげた場合はボーナスを支払うことも考えられます。
第10条(信用等の保持)
契約当事者に法令等の違反が生じた場合、本契約の目的の一つである「スポンサー・選手相互のイメージアップ」の達成が困難となるため、契約当事者の法令等の遵守義務を定めています。
第11条(丙の所属変更)
スポーツ選手(丙)の所属がマネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)以外の第三者(新所属先2)に変更された場合においても、スポンサー企業(甲)に本契約の履行を保証する旨の規定です。
(1)新所属先の了解を得て本契約上の地位を継続するか、もしくは(2)新所属先に本契約上の地位を移転することになります。
第12条(権利義務の譲渡禁止)
本契約から生ずる権利義務の譲渡を禁止する規定です。
民法上、債権者は自由に債権を譲渡することができるのが原則です(民法466条1項)が、本条項のような譲渡禁止特約を付けることによって債権の譲渡性を失わせることが可能となります(民法466条2項)。
第13条(秘密保持)
第1項では、契約当事者間の秘密保持義務について規定しています。
秘密保持義務は、通常、契約終了後の一定期間(期限を設けない場合もあります)も効力を有することが規定されます。
また、より明確に「秘密情報」を特定する必要がある場合には、「当事者が秘密情報であることを示して提供・開示した情報」などと特定する場合もあります。
第2項では、機密情報から除外される必要のある一定の情報については、秘密情報に含まれないことを規定しています。
第14条(契約期間)
第15条(契約更新・終了)
契約更新・契約終了に関する規定です。
第1項:契約更新において、スポンサー企業(甲)に優先的交渉権:ファースト・リフューザル・ライト(First Refusal Right)が付与されている内容としています。
第2項:優先的交渉権の内容について規定しています。
第3項:契約終了後、すぐに撤去・回収できないポスター・看板・パンフレット・カタログ等については、所定の撤去・回収期間を設定し、スポンサー企業(甲)はそれを目標として撤去・回収するよう努めることとしています。
第16条(不可抗力)
マネジメント事務所・芸能プロダクション等(乙)及び音楽家(丙)が、本契約を履行できなくなった場合、または本契約の目的が達成できなくなった場合、スポンサー企業(甲)は契約期間を延長できるものとしています。また、一定期間を超えて履行不能状態が続く場合には、スポンサー企業(甲)側から解除し、製品提供にかかる金額及び基本スポンサー料を精算できるものとしています。
第17条(契約解除及び損害賠償)
本契約の約定解除権について規定し、また損害賠償請求について注意的に規定しています。
第18条(特約)
「特約」を別紙に定めることができるようにしています。
ここでは、別紙において、費用に関する特約を記載しています。
(新幹線・飛行機・ホテルのグレード、トレーナー・付き人等の帯同者の交通費負担。)
第19条(協議解決)
本契約に定めのない事項についての解釈基準、解決方法等について規定しています。
第20条(準拠法・合意管轄)
【別紙】
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★この「別紙」を契約書とホッチキス等で綴じて、綴じ目にまたがるように当事者(甲及び乙)の契印をするか、もしくは契印用製本テープで製本・袋とじをして、オモテ表紙とウラ表紙に、製本テープとまたがるように、当事者(甲及び乙)の契印をします。
【1.スポーツ選手(丙)】
対象となる音楽家・ミュージシャンを特定します。
必要に応じ、住所・連絡先も記載して下さい。
【2.本件製品】
スポンサー企業(甲)が音楽家・ミュージシャン(丙)に提供する製品の品目、名称、型番などを記載します。
【3.出演・参加における報酬の基準】
【4.特約:費用の負担】
【個別契約書】
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個別契約のサンプルです。必要に応じて作成して下さい。
→個別のイベントへの出演に関する業務について定める契約の例です。
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★注釈・コメント付。WORDファイル形式で、ご自由にカスタマイズできます。